五十嵐産婦人科医院五十嵐産婦人科医院

がん検診


婦人科のがんについて

 この度、婦人科のがんについてのコーナーを設けました。これから迎える長寿人生に備えて婦人科のがんの早期発見に役だてて頂きたいと思います。又、子宮頸がん検診では子宮体部や卵巣の超音波検査を無料でさせて頂いています。

(五十嵐産婦人科医院 院長 五十嵐 章)

子宮頸がん

1年間に11,300*人が発症し、3,000*人が死亡しています。20~30歳代の女性で、発症率や死亡率が増加しています。
(*がん対策情報センター2017年のがん対策予測)
予後不良な子宮頸部腺がんが、若い女性でふえています。

子宮頸がん

子宮頸がんの原因

性交で伝播される高リスクヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染で起こります。HPV感染は性活動の活発な20歳代では一時的感染としてよく見られますが、大部分は自然に治りがんにはなりません。がんの発生にはHPVの持続感染のほかに喫煙、糖尿病やAIDSなどの免疫能低下ピルや副腎皮質ホルモンの使用などが関与します。

子宮頸がんの原因

子宮頸がんの症状

早期がんでは症状がありません。進行がんになると不正性器出血、悪臭帯下、腰痛・下腹痛などがみられますが早期発見のためには、子宮頸がん検診が必要です。

子宮頸がんの診断

細胞診:スクリーニング コルポスコピー:精密検査 組織診:確定診断
子宮頸部の入り口と頸管より細胞をこすりとって調べます。
細胞診:スクリーニング
(膣拡大境診)酢酸をつけて最高病巣部位をみつけます。
コルポスコピー:精密検査
病巣の一番所見の強い所から組織をとって調べます。
組織診:確定診断

子宮体癌

子宮体癌1年間16,400*が診断され2,600人*が死亡しています。
(*がん対策情報センター2017年のがん対策予測)
50~60歳代で多く,全ての年齢層で年々増えています。


子宮体癌の原因

以下のⅠ型とⅡ型で子宮体癌の原因が異なっています。

  1. Ⅰ型子宮体がん:エストロゲン(卵胞ホルモン)依存性
    ・卵胞ホルモンの過剰刺激により子宮内膜が増殖しそれが悪性化してがんがおこります。
    ・子宮内膜増殖症を伴い、比較的予後良好です。
    危険因子:不規則月経・排卵異常、未妊娠・未出産、ホルモン療法、食生活欧米化で肥満/高血圧/糖尿病
  2. Ⅱ型子宮体がん:加齢に伴う遺伝子異常
    ・子宮内膜増殖症を経ず加齢による遺伝子の異常で起こります。高齢者に多くみられ、予後不良です。

子宮体がんの発生

子宮体がんの発生

子宮体がんの症状

  • 閉経後の性器出血や月経異常などの不正性器出血が約90%にみられます。下着のしみや下腹痛も、出血に次ぎ多くみられます。
  • 病状が進行していない早期の段階で、出血をおこすことが多いようです。

卵巣がん

急速に増加し罹患率・死亡率は1975年以降増加中です。
1年間に10,400*人が罹患し4,800*人が死亡しています。
(*がん対策情報センター2017年のがん対策予測)

  • 40歳代から増加し、50~60歳代でピークがみられます。
  • 病巣が体内にあるため、しばしば早期発見が困難でありⅢ期・Ⅳ期の進行がんは40~50%以上となっています。
  • 卵巣がん検診の有効性は証明されていません。

上記の理由からⅢ期・Ⅳ期の卵巣がんの予後は極めて不良で、5年生存率はⅠ期89%,Ⅱ期70%,Ⅲ期39%,Ⅳ期 25%となっています。

卵巣がんの症状

卵巣腫瘍の腫大や腹水貯留では、下腹部膨満が見られます。卵巣腫瘍の茎捻転でと下腹部痛が見られます。超音波検査で6-8㎝以上の卵巣腫瘍、増大傾向、充実性腫瘍、のう胞壁の乳頭状増殖、腹水などが見られる場合にはCTやMRIなどの精密検査や治療が必要です。

卵巣がんの症状